メガリスで胸焼け|胸焼けの原因と対処法
ED治療薬の中でも世界で40%のシェアを誇るシアリス。
バイアグラやレビトラよりも持続時間が長く、食事の影響を受けにくいのが特徴ですが、シアリスと同じ有効成分が含まれたジェネリック医薬品にメガリスがあります。
シアリス同様に副作用のリスクが少ないとされるメガリスですが、時折胸焼けが起こることが報告されています。
メガリスを服用すると胸焼けが起こるのはなぜでしょうか。
また、メガリス服用時に胸焼けが起こった時の対処法をご紹介します。
目次
メガリスの有効成分「タダラフィル」の作用
タダラフィルは、ED(勃起不全)や肺動脈性肺高血圧症、前立腺肥大の治療で主に使用されます。
人間の体内ではサイクリックGMPという物質が存在し、これが血管を拡張させる役割を担っています。
サイクリックGMPはペニスが勃起する際にも欠かせない物質で、男性が性刺激を受けるとペニスの細胞内にサイクリックGMPが増加し、陰茎海綿体の平滑筋が緩むことで海綿体に血液が流れて勃起が起きるのです。
しかし、残念なことに体内にはサイクリックGMPの働きを邪魔する酵素も存在しています。
それがPDE-5と呼ばれる酵素で、PDS-5がサイクリックGMPを分解して海綿体への血流が悪くなることで勃起ができない、続かないといったED症状が出るのです。
タダラフィルはシアリスやメガリスをはじめ、いくつかのED治療薬に用いられていますが、タダラフィルはPDE-5の働きを阻害する作用を持っており、血管を拡張させて海綿体への血流を良くしてくれます。
メガリスで胸焼けが起こる理由はタダラフィルにあり
メガリスで胸焼けの副作用が報告されている理由は、タダラフィルの作用にあるのです。
タダラフィルは陰茎海綿体平滑筋の平滑筋を緩める働きを持っていますが、稀に陰茎海綿体平滑筋以外の平滑筋も弛緩させてしまうことがあります。
平滑筋は胃や食道といった様々な臓器についている筋肉なのですが、胃の平滑筋がタダラフィルによって緩められることで胃酸が逆流し、胸焼けが起こってしまうのです。
ちなみに、タダラフィルによって胃の平滑筋が緩むと、胸焼けでなく胃食道逆流症や消化不良も起こる可能性があります。
バイアグラ、レビトラ、シアリスの3大ED治療薬の中では、タダラフィルを含むシアリスで最も多く胸焼けの副作用が起こっており、その割合はシアリスを服用した人の1割程度に及びます。
メガリスで胸焼けが起こった際の対処法
メガリスを服用して胸焼けが起こった場合、緩和する方法はあるのでしょうか。
メガリスを扱う通販サイトには、メガリスの副作用についての記述があり、偏頭痛やほてり、めまい、鼻水といった症状が挙げられていますが、胸焼けは記載されていないことが多いのです。
比較的胸焼けが起こりやすい成分が含まれているとはいえ、他の副作用と比べると発症する確率は低く、また軽度である場合がほとんどであるため、あまり心配する必要はないでしょう。
しかし、胸焼けがどうしても気になるという場合には、胃薬を服用すると症状を緩和できます。
胸焼けがひどいがためにSEXに集中できなくなってしまい勃起が起こらないという事態を避けるためにも、胃薬で対処することをおすすめします。
メガリスには併用禁止薬がいくつかありますが、胃薬と併用しても問題ないとされています。
病院で処方してもらう胃薬でも良いですし、市販で販売されている胃薬でも問題ありません。
オススメの胃薬
ガスター
胃薬の中でも特にED治療薬の副作用として起こる胸焼けに効果的なのが、ガスターです。
ガスターは服用後30分程度で効果を発揮し副作用も少ないため、ED治療薬を飲んで胸焼けが起こった場合、SEXに支障が出るのを防ぐことができます。
効果の持続時間は8時間程度です。
ガスターはメガリスと併用しても問題ないとされていますが、ガスターと併用してはいけない薬を飲んでいる場合は服用を控えなければなりません。
タケプロン
タケプロンは服用して1時間ほどで効果を発揮し、ガスターと同様8時間持続します。
効果が出るまでに時間はかかってしまいますが、胃酸を抑える効果はガスターよりも強いとされています。
メガリスを空腹時に飲むと胸焼けがひどくなる?
メガリスをはじめED治療薬では空腹時の服用が推奨されています。
食事やアルコールなどと一緒に服用する場合よりも、薬の成分が胃に吸収されやすいからです。
薬の中には解熱鎮痛剤のように、空腹時に飲むと胃酸過多になってしまうものがあります。
メガリスの副作用で起こる胸焼けは、空腹時の服用によって悪化するのではないかと心配する人もいますが、メガリスをはじめED治療薬には胃の中を荒らすような作用はありませんのでご安心ください。